【個人的感想】デジモンアドベンチャー: 雑記

おはようございます。ブイレです

 

今日、9/26でデジモンアドベンチャー:が最終回を迎えました。

 

もう泥まみれの荒野に放り出されてポテト地獄に陥ることもないと思うと悲しいですね…

通算67話、放送期間としては1年6ヶ月、コロナによる途中中断もありと決して平坦な道のりではなかったアドコロでしたが、結局の所"どうだった"のか?自分なりの感想をここで吐き出したいと思います。

 

※あくまでブイレ個人の感想です

 

面白かった?つまらなかった?と言われると

 

 

 

 

 

ごめん!どちらかといえばつまらなかった!!

 

 

 

 

いや、全部が全部つまらなかった訳じゃないんですよ。ないんですが………取り敢えず悪かったところを挙げると…

 

デジモンアドベンチャーありきの展開

 

放送前の宣伝で"完全新作ストーリー"と謳っていて、なんで今回だけそんなこと言うんだろう…って思いました。

だって、八神太一たち選ばれし子供たちとアグモンたちパートナーデジモンって、デジモンアドベンチャーじゃないですか?そのガワを借りて原点と違うオリジナルを展開するって、新作ストーリーではあると思うけど完全ではないやろ…

 

 

第2話でオメガモンを出したりサブタイトルや構図や演出でウォーゲームを意識したり、物語に選ばれし子供たちとして参入するよりずっとずっと前にはもうタケル・パタモンとヒカリ・テイルモンが太一たちと一緒にグッズにラインナップされていたりと、デジモンアドベンチャーというプレイバリューで最強最速マックススピードを奪取してダッシュしていら様子でした

ですが、本編の内容はデジモンアドベンチャーの特徴でもある、子供たちが過酷な環境下で様々な葛藤を抱き時にはそれを全力でぶつけて衝突しながらも互いに切磋琢磨して成長し成長しあっていく…という部分から「様々な葛藤を抱き時にはそれを全力でぶつけて衝突しながら」を削ぎ落としやがりました

 

葛藤を全くしなかった という訳ではないのですが、デジモンという超常的な生物たちの繰り出す攻撃やそれに伴って起きる危機的状況に対して、みんな反応が薄い薄い薄い……… アドコロの不満の殆どがこの要素に集約されると思います

3話で合ったばかりのヤマトたちとさっき合ったばかりのアグモンとがいきなりオメガモンに合体したのに覚悟完了していたり、4話で空が初めてDWに来て「海外?」という反応をしたみたいに…挙げれば枚挙に遑がないです

 

よりによって、デジモンアドベンチャーのキャラで新しい物語を作る時に、原典の一番の芯となるところを削いだまま色々な要素を肉付けしていっちゃったという具合です。焼きそばパンの焼きそばだけ抜いたまま紅生姜や青海苔を入れちゃいました

一つ思ったのですが、ドラゴンボール改のようにデジモンアドベンチャーを新たな声優や新規作画などでリメイクするという事はできなかったのでしょうか…?既に先人たちによって固められた設定や6稿7稿と重ねられた脚本などがあれば、少しの変更はあれど毎週完全新規の話を作るよりは労力がかからない……かもしれないのに

懸念事項が、「デジモンアドベンチャー:はデジモンアドベンチャーに統合される」ということです。アドコロのアグモンはブリッツグレイモンに進化してまだ差別化ができなくもないですが問題は八神太一です。今後、アドコロの薄オレンジ短パン八神太一が商品化するのか?歴代主人公として並び立てられる日が来るのか?とちょっと不安になってます。一度生まれたならばテレビアニメとして一年間戦った歴戦の勇士として取り扱ってほしいですが…

いっそ、デジモンアドベンチャーのパラレル時空としてVテイマー01と同じ位置付にしてくれないかなぁ

 

どうやら2019年1月からデジモン全体で一からコンテンツを見直して展開していこうとするリブートプロジェクトが立ち上がったようです。僕の推測ですが、クロスウォーズ以降子供向けの展開が滞っていて(アプモンもあったけどね)デジモンを知ってる世代が20代〜30代の特定世代しかいなくなってそれは駄目だとなって売り出さないといけない…けどテレビアニメでど頭から全くの完全新規のストーリーを出すと初めて見てくれる子供たちが少ないかもしれない…なら、デジモンアドベンチャーというブランドを利用して間口を広くして20代〜30代に注目を集めてもらいあわよくばその世代の子供たちに一緒に見てもらう…という狙いがあったのでは?と思います。なんなら、去年呟いたことなのですが「デジモンアドベンチャー:はその次の完全新作までの繋ぎ」とまで思ってました

 

 

 

人間側のサブキャラがほとんどいない

 

Twitterでも呟いたんですが、tri.もアドコロも、子供たちの間だけで物語が進んでいくとキャラの性格や特徴を引き出す役が少なくなってしまっていると感じます。姫川や西島がいたtri.よりもアドコロは更に狭くなり、ミミのおじいちゃんくらいしか新規の人間キャラがいなかったり、太一の母が16話で小学5年生の息子がどこにいるかもわからずライフラインも止まってるのに茨城のおじいちゃんの所に行ってますと書き置き(行き先の住所付き)を残して避難したり、ヤマトとタケルの両親に何かあったという示唆をしながら両親の件についてほとんど言及が無かったりと…ここも、無印の良かった点を削ぎ落としてしまったと感じます

 

 

・シリーズ構成の妙

 

連続ストーリーかと思ったら1話完結が続き、かと思ったら連続ストーリーがずっと続き、かと思ったら1話完結…と、シリーズの構成に疑問を感じました。成熟期進化が揃うまで1クール、完全体は2クール目で完了したのにそこからウォーグレイモンが出るのは3クール目真ん中、メタルガルルモンは4クール目真ん中、太一ヤマト以外のメンバーの究極体は5クール目に立て続け…と、ペース配分の緩急がめちゃくちゃでした。コロナの影響がどこまであったのか定かではないですが、行きあたりばったりな感じが否めませんでした。冨岡淳広さんがめちゃくちゃ多忙なのか?と想像もしましたが、憶測の域を出ないので特定のスタッフを原因として叩くということはできません(するつもりもありませんが…)

 

 

 

悪かったところを書いたところで次に、良かった点を書いていきます

 

・メディア露出にあまり恵まれないデジモンたちが多数出演

 

クロスウォーズ出身デジモンに世代を設けたり、デジモン図鑑にいないデジモンを順次埋めていってくれたりと、これまでと比べて設定の土台を整理していこうという意志が感じられます。デジモンカードにもアドコロ本編にも、今まであまり出てこなかったデジモンたちが大挙して出演してくれました。挙げるとキリがないので公式サイトなどを見れば出てくるのでそこで見ていただけると幸いです。そのあたりの路線が次作「デジモンゴーストゲーム」にも引き継がれそうで、期待しています

 

スパーダモン出演ありがとうございます。でもなんで最終回にいなかったのか教えて下さいスタッフさん

 

 

 

・単話で良い出来の話があった

 

「激突 昆虫の王者」で最初に感じ、そこから3クール目〜5クール目の中で面白いと思えるストーリーが出てきて面白かったです。「決めろ! 必殺シュート」「発明王ガーベモン」「激突 キング・オブ・デジモン」「さすらいの戦鬼リベリモン」「狙われたデジモン学校」「電光ヘラクルカブテリモン」「氷河を征くヴァイクモン」が個人的にお気に入りの話です。脚本家陣だと十川誠志さん(そごまさし と言います)が特に良い脚本を描いてくれたと思います。デジモンゴーストゲームでは十川さんがシリーズ構成なのでその点でも期待できます

 

 

 

以上、アドコロの悪い点良い点を挙げていきました。

賛否両論は大いにあると思いますが、個人的には「デジモンアニメがまた次に続いてくれる」という一転がとても嬉しいです。

セイバーズ、クロスウォーズ、アプモンとどれもが単発のアニメシリーズで終わってしまいました。今回4回目の挑戦で遂に2作目…すなわちデジモンゴーストゲームに繋げることができました。デジモンカードやバイタルブレスを始め関連商品も好調で、もしかしたら近い内にバンダイの売上項目にデジモンの名前が出てくるかもしれません。

今はもうデジモンゴーストゲームに思いを馳せてますが(そういえば、略称はゴスゲで良い?)、

アドコロは面白くなかったと思う人もいるかもしれません。ですが、自分にとってはデジモンというコンテンツを続ける上ではアドコロはここに存在する必要があったのだと思います。

 

 

ここまで見てくれてありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(やっと無限デジモンアドベンチャー関連地獄に終わりが見えたのか…?と思ったけどそういえば02の最新映画があるね…でもラスエボのスタッフ続投だから期待して楽しみに待ってるね)